はちみつとともに地域と自然を繋げる器

神戸養蜂場はさまざまな形ではちみつ・養蜂と触れ合える、カフェ・物販店舗からなる複合施設です。お施主様は熱心な養蜂家であり、養蜂を通して自然と共生した持続可能な地域をつくろうという強い思いで神戸養蜂場を計画されていました。自然豊かな土地にゆったりと伸びる平屋の建物は、「食べる」「知る」「買う」「感じる」様々な形ではちみつを楽しむお客様が出会う、一体的な空間をつくっています。壁一面に広がる「はちみつの木」の展示は、みつばちが担う重要な生態系での役割や、はちみつという自然の恩恵のすばらしさをわかりやすく紹介すると同時に、内部空間を養蜂の世界観で満たします。カフェにはテラス席が設けられ、ペットも連れて入ることができます。六甲の豊かな自然の中で、人も動物も一緒にはちみつを楽しむことができます。店舗入り口へ続く遊歩道にはみつばちが好む植物が植えられ、建物正面のパーゴラにはブドウのつるが茂り、雨水を利用するためのプールにはメダカが泳いでおり、建物全体が自然と共生しています。テラスとつながるイベントスペースでは地域を巻き込んだイベントが行われます。神戸養蜂場は地域と自然とをつなぐ拠点であり、建築はその器としての役割を果たすことができたと感じております。

Information
建築地兵庫県神戸市
主用途物販店舗・飲食店
構造鉄骨造
規模地上1F
竣工年2018年8月
備考なし