1950年から建つ堅牢な印象の既存建築物は、淡路島の豊かな自然の中で異物となってしまっています。
周囲の自然に溶け込ませるように手を加え、淡路島の山間部の魅力を感じられる場として改修します。
山の中の広場では、きれいに整えられたエリアとありのままの自然が建築によって緩やかにつながれます。
自然から人を守る存在であった建築は、人と自然をつなぐフィルターとなり得るか。
淡路島の豊かな自然の中で捉え直します。
RC造3階建て住宅のワンフロアを改修しました。解体後に現れた内部空間に差し込む美しい光を最大限活かすために、壁で区切らない大きな空間をつくりました。家族を支えてきた住宅は、今までの記憶を残しながら、暮らしに合わせた新たな空間にアップグレードされました。
急坂をのぼること 10 分、閑静な住宅街に春を待つ桜の木々が現れます。
お施主様は長い時間をかけて土地を探す中でこの桜と出会われ、計画が始まりました。
お施主様はご夫婦と二人の娘さん、犬、ハリネズミ、フクロウ、ミミズク、インコ、モモンガやメダカなどなどたくさんの動物とともに暮らす『大家族』。
大きな吹抜の大開口からいつもこの桜が『大家族』の暮らしを見守っています。