復興への種

2021/12/16。関西学院大学4年生との卒業設計エスキース。

山本さんが研究対象としている宮崎県青島地域では太平洋沿岸地域のため津波への備えが急務です。山本さんは、復興の際に人々の助けとなり、精神的な支柱となる、ものを保管する建物を考えています。毎年行われる町の祭りで使われる道具や住民一人一人にとって大切なもの、さらに青島地域の風景を作っているビロウの樹の種を保管します。「かたくておもいもの」でつくられた建物は災害に耐え、人々はその中から祭りの道具を取り出して祭りの準備を始め、ビロウの樹の種を植えます。建物が残ることによって生まれる、祭りの準備や種を植えるという行為が復興を始めるときに最初の道しるべになるのではないか。災害後に必要な「行為」に着目したアイデアです。

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リニアなヴォリュームによる多様な変化

住宅の記憶から生まれる新たな空間

風景としての古墳

-卒業設計エスキース 2021 vol.3-