石垣=遊び場=避難経路

2021/12/9。関西学院大学、関西大学4年生との卒業設計エスキース。エスキースとは、スケッチや模型などによってアイデアを出し、どんなことができるのか可能性を模索することです。学生一人一人の興味のある事柄や土地についてのリサーチ、イメージスケッチ、模型など、たくさんのアイデアを建築にまとめあげていきます。

清水さんの対象敷地は大阪空堀地区。まちを貫く石垣とそれに隣接する建物の間は、子供の好きな細くて入り組んだ空間です。そこを開放することでまちを貫く子供の遊び場を作ります。木造密集地域では火事が問題になりますが、石垣は燃えないのでまちを貫く石垣沿いの空間を火災時の避難経路にすることができないかと考えました。上ったり飛び降りたり走ったり、石垣を日常的に遊びこなす子供が、避難時には大人を連れて石垣沿いを逃げる、そんな新しい石垣との関係性を提案しています。

2大学の合同エスキースは学んだ環境の違う学生間で様々な意見が飛び交い、刺激的な時間になりました。

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子供たちの毎日、庭、陽ざしを縦につなぐ

はちみつとともに地域と自然をつなぐ器

復興への種

卒業設計エスキース 2021 vol.02